こんにちは!みさです。
埼玉県を拠点にWeb系フリーランスとして、Web制作やWebマーケティング領域のお仕事をしています。
最近はふと思い立って、ウェブ解析士の資格取得に向けて勉強していました。
4月5日(月)にテキスト・問題集を購入し
4月26日(月)に試験合格しました!
あとは提出したレポートのフィードバック待ちになりました。
ということで正確にはまだ資格取得が完了しておりませんが、前のめりで記事を書きました!
この記事は、こんな方々のお役に立てるかなと思います。
- ウェブ解析士の資格とは何か知りたい
- ウェブ解析士の資格取得を考えている
- ウェブ解析士の試験を受ける予定である
ウェブ解析士の試験を受けようと思った際に情報収集したことや勉強方法・受験方法など、勉強開始前の頃の自分へ「この記事を1本読めばOKだよ!」と言えるような記事を書きました。
しっかり読むと5分程かかると思うので、目次から気になる箇所だけ読んでもOKです!
それでは早速、本題へ入ります。
ウェブ解析士とは?
この章では、ウェブ解析士の概要・学習内容・資格取得までの流れ・費用・難易度などについてご案内します。
公式HPの情報を参照しつつ、私自身の意見や経験も踏まえてご紹介します!
ウェブ解析士の概要
ウェブ解析士とは、ズバリこんな資格です。
ウェブマーケティングの知識・スキルを習得するために基盤となる「ウェブ解析」について、「体型的に学べる環境」「スキルの評価基準」を設け、必要な能力や知識を身につけられる資格です。
ウェブ解析士には、3つのグレードがあります。
- ウェブ解析士:ウェブ解析及びウェブマーケティングの知識を習得
- 上級ウェブ解析士:KPI設定や戦略立案のほか実践的な提案・コンサルティングスキルを習得
- ウェブ解析士マスター:ウェブ解析士の育成や企業研修等の講師に必要となる教育・指導スキルを習得
段階的に資格を取得していくシステムなので、はじめて受験する場合は「ウェブ解析士」の試験を受けることになります。
想定される受講者としては、「Webマーケティング会社に就職・転職を希望する業界未経験者」や「スキルアップを目指すウェブ業界経験者」が該当するのかなと思います。
とはいえは国家検定ではなく民間検定なので、Webマーケティング会社への就職や転職の際に必須というわけではありません。
ウェブ解析士の学習内容
公式テキスト等では、学習内容は以下の構成となっています。
第1章 ウェブ解析と基本的な指標
第2章 環境分析とマーケティング解析
第3章 デジタル化戦略と計画立案
第4章 ウェブ解析の設計
第5章 インプレッションの解析
第6章 エンゲージメントと間接効果
第7章 オウンドメディアの解析
第8章 ウェブ解析士のレポーティング
各章の概要は、こちらをご覧ください。
ウェブ解析士の資格取得の流れ
資格取得までの流れは、以下のとおりです。
- 公式テキスト等にて自主学習
- 認定講座の受講(任意)
- 認定試験
- レポート提出
- 資格取得!
ひとつ注意点ですが、認定講座や認定試験はウェブ解析士協会が主催ではありません。
ウェブ解析士マスターの資格を取得した個人や民間企業が主催となっています。
そのため、認定講座や認定試験は日程によって主催者が違いますので、受講方法・講座内容・特典・申込方法などはよく確認する必要があります。
認定講座の受講は必須ではない
公式HPでは認定講座の受講をおすすめしていますが、講座を受講しなくても合格は十分可能です。
受講料が11,000円(税込)とそれなりの金額ですし、私自身も受講せずに無事合格できました。
Googleアナリティクス講座を受講すると、レポートの提出が免除
認定講座のうちの1つである「Googleアナリティクス講座」を受講すると、レポート提出が免除になるそうです。
とはいえ3時間の講座で受講料22,000円(税込)なので、自力のレポート提出で問題ないと思います。
レポートは怖がる必要なし!
公式サイトの記事には、落とすためのレポートではなく実務につなげるためのレポートとの記載もあります。
「ウェブ解析士修了レポートの書き方」という公式記事を参考に作成し、期限内に提出すれば問題なさそうです。
もし「Googleアナリティクス講座が気になる...」という場合には、以下のUdemy講座がおすすめです。
こちらセール時なら1,500円程で購入できるので、認定講座の10分の1以下の価格でたっぷり学習できます。
資格取得後の落ち着いてからでも、必要に応じて活用されると良いかと思います。
ウェブ解析士の資格取得費用
試験の費用は、以下のとおりです。
- ウェブ解析士:17,600円(税込)/ 再試験12,100円
- 上級ウェブ解析士:88,000円(税込)
- ウェブ解析マスター:110,000円~220,000円(税込)
そうなんです。結構なお値段がします。
なんとか一発合格したいですね!
私は上記金額でウェブ解析士の試験を受けましたが、主催元によっては若干金額が変わってくるようです。
18,700円(税込)/再試験13,200円(税込)の日程もあり、受験費用は統一されていないようなのでご注意ください。
また、資格の維持にも費用がかかります。
ウェブ解析士の資格有効期間は1年間で、更新には年会費6,000円とフォローアップテストの合格が必要です。
年会費は「最新のテキスト」と「フォローアップテストの受験費用(再受験も可能)」の料金のようなイメージです。
ウェブ解析士の資格取得にも維持にも、けっこう費用がかかることは把握しておく必要がありますね。
ウェブ解析士の合格率と学習時間
合格率については、6〜7割とのことです。
学習時間の目安については、公式HPにて以下のとおり記載されています。
下記は、学習開始から平均的な目安となる時間です。テキストを読みこむ時間が目安となります。
(ウェブ業界経験者)1か月~1か月半(学習時間:15〜30時間)
(ウェブ業界未経験者)2か月~4か月(学習時間:40~60時間)
上記は「テキストを読みこむ時間が目安」とありますので、のちにご紹介する問題集を購入して独学する場合は、約2倍の学習時間になると想定されます。
私自身はざっくり40~50時間くらいで合格できました。
学習時間の目安だけ見ると、業界経験者であれば「1日6時間勉強すれば1週間で資格取れそう!」と思うかもしれないですが、これはおすすめしません。
というのも、業界経験者でもはじめはテキストのボリュームに圧倒され、読書好きな私でも30分以上読むのはかなりきつかったです...
隙間時間にコツコツ勉強して、1〜2ヶ月で取得することをおすすめします。
ウェブ解析士になるための勉強方法
つづいて、ウェブ解析士になるための勉強方法についてです。
私が実際に使った教材や学習計画を参考までにご紹介します!
ウェブ解析士の勉強に必要なもの
勉強に必要なものは以下2点です。
- ウェブ解析士認定試験公式テキスト:4,400円(税込)
- ウェブ解析士認定試験公式問題集:2,750円(税込)
私は認定講座を受講しなかったので、この2冊を相棒に独学しました。
試験問題は全てテキストの範囲内ですし、試験では問題集と同じような設問がいくつかあったので、どちらも必携かなと思います。
公式テキストについて
2020年までは冊子版とKindle版の2種類があったようですが、2021年からはpdf版とKindle版の2種類で、デジタルのみとなっています。
参考:2021年ウェブ解析士公式テキストのデジタル化のお知らせ
ちなみに、冊子がいいからといって古いテキストを買うことはおすすめできません!
なぜなら、毎年テキストは改訂されていますし、問題集の解説にあるテキスト参照ページとも合わなくなってしまいます。
必ず受験する年の最新のテキストと問題集をそろえましょう。
公式問題集について
こちらは冊子版とKindle版の2種類がありますので、お好きな方を選べます。
購入者には「問題全文PDF」と「ウェブアプリ問題集」の特典がついています。
個人的にはウェブアプリ問題集だけ活用しました。
公式問題集に掲載されている問題と同じものが同じ順番で出題されます。
ちなみに、答え合わせはできても解説が表示されないので、問題集を何周かした後の最終チェックくらいに活用しました。
移動中やお風呂時間にサクッと利用できる点は、とても便利でした。
ウェブ解析士になるための勉強方法
私の場合、1日2時間程度の勉強時間で1ヶ月以内に合格するという目標を決めました。
人間の記憶はどんどん薄れていくので、あまり長引かせず、かといって単純な知識の詰め込みにもならない程度で設定しました。
結果的に、私にはちょうど良い時間配分と目標設定だったなと思います。
具体的な学習手順は以下のとおりです。
- 1週目:テキストをざっと読み、全体像を把握する。問題集を解き、重要な箇所を把握する
- 2週目:テキストをしっかりと読み。理解を深める。問題集を解き、理解していない箇所を洗い出す
- 3週目:重要な箇所や理解していない箇所を中心にテキストを読み返し、アプリ問題集を実施し、問題集の解説を確認
- 試験前日:苦手箇所や暗記しきれていない箇所はメモを作成し、試験中でもすぐに参照できる状態にしておく
1週目と2週目は、1日1章に目を通す計画で進めました。
この計画だと教材は全8章から構成されているので、だいたい1週間でテキストと問題集を1週できます。
勉強開始前は、まずはテキストをざっと1周してから問題集を解こうと思っていましたが、予想以上のボリュームに断念しました。
テキスト量が多く(業界経験者でも読んでいると眠くなってきてしまうので...)1日1章に目を通すのがやっとでした。
テキスト1週目は理解度20%程度でしたが、その後に問題集を解いたり再度テキストを読みこむと、だんだん理解が深まってきます。
学習開始直後が1番きついですが、2週目や3週目は学習スピードも自然と上がってくるので安心してください!
また、大したものではないですが、私が試験前日にざっと作ったメモを以下に共有します。
必要に応じて編集されたり情報を加えてご活用ください!
ウェブ解析士の試験受験レビュー
つづいて、試験の概要や受験のポイントなどご紹介します!
ウェブ解析士の試験概要
試験概要については、以下の通りです。
- オンラインで受験可能
- 60分60問ですべて4択形式
- 電卓・テキスト/問題集/メモ等持ち込み可
- 未回答でも次の設問に進める
- 設問にフラグを立てることができる
テキスト等も持込可ではありますが、1問を1分程度で解かないといけないので、毎回テキストを参照する時間はありません。
そのため、時間配分はけっこう大事かなと思います。
ウェブ解析士の試験攻略法
参考までに、私の受験方針は以下の通りでした。
- 計算問題は最後にまとめてやるので、未回答にしておく
- 回答したけどちょっと自信のない問題には、フラグを立てておく
「未回答でも次の問題に進める」「問題にフラグを立てられる」ということなので、この作戦を立てました。
ちなみに「未回答」と「フラグ」の区別もつくようになっています。
上記方針で受験した結果、試験時間の配分結果がこちら。
- 計算問題以外をひととおり回答(30分程度)
- 電卓を使って計算問題を回答(10分程度)
- フラグ問題を中心にテキストやメモ等で見直し(15分程度)
最後に注意点ですが、すべて回答を終えてから完全に提出するまでに、3回くらいボタンを押す必要がありました。
(記憶曖昧ですが、「最終問題ページ→回答確認ページ→最終確認ポップアップ」のようなイメージ)
5分前には気をつけていて、遅くても残り時間1分を切ったら最初の提出ボタンを押す必要があるかなと思います。
せっかく見直しをしっかりして全部回答をしても、提出できなかったら不合格なので注意してください!
ウェブ解析士の資格取得をしてみての感想
最後に、私個人の感想にはなりますが、ウェブ解析士の資格取得のメリットと注意点をそれぞれご紹介します!
ウェブ解析士の資格取得のメリット
私が感じた勉強・資格取得のメリットは以下の3点です。
- 体系的な学習で全体像の把握と知識の穴埋めができる
- マーケティング用語に対する苦手意識が軽減する
- 資格取得の達成感、肩書きが増えた満足感が得られる
最後は完全に自己満足なのですが(笑)
総合的には資格取得にチャレンジして良かったと思っています。
マーケテイング用語や各種フレームワークなど、今までなんとなくの理解だったところを改めて腹落ちさせる機会にもなりました。
今後マーケティング関連書籍を読む際に、今まで以上に読みやすくなるのではと楽しみにもしています。
勉強や資格取得をきっかけに、よりウェブマーケティングに興味を持ち、実践を通して継続的に情報収集やスキルアップをしていくきっかけになれば、資格取得の意義はあるのかなと思います。
ウェブ解析士の資格取得の注意点
さいごに、注意点は以下の3点です。
- 残念ながら資格ビジネス感が否めない
- 資格を取得しても就職や転職時に有利になるとは限らない
- 資格取得後の継続的な実務経験やスキルアップの方が大切
やはり費用面や運営体制が疑問でした…
認定講座を受験せずとも、テキスト・問題集・試験で最低でも24,750円の初期費用と、翌年以降には毎年6,000円の年会費がかります。
運営体制については、試験費用が統一されていなかったり、「講座(22,000円)受講でレポート免除」などがあまりいい印象ではなかったです。
あとは周知のとおり、資格を取得したからといって劇的にスキルアップを実感したり、劇的に収入を伸ばせるということはありません。
記事内でも紹介しましたが、ウェブ解析士は民間検定であり、認知度や影響度もそこまで大きくないのかなという印象です。
やはり資格取得に向けた勉強と資格取得をきっかけに、継続的な実務経験や情報収集を糧にスキルアップをしていくことが何よりも大切かと思います。
個人的におすすめのWebマーケティング関連書籍を以前ご紹介しているので、気になる方はこちらをご覧ください。
【初心者向け】Web制作の付加価値になるおすすめマーケティング本7選
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私自身も資格取得をゴールとせず、ひとつの通過点として今後も精進し続けていきます!
早速、自分で運用・保守しているサイトの解析や、お付き合いしているクライアントさんのウェブ解析も実践していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!