補助金活用

フリーランスWeb制作者が知っておくべき補助金は?【結論:小規模事業者持続化補助金】

2020/10/02

 

こんにちは!みさです。

埼玉県を拠点にWeb制作のフリーランスとして活動しています。

 

フリーランス駆け出し当初はクラウドソーシングで営業していましたが、最近はエンドクライアントさんとお仕事する機会が多いです。

 

今回の記事はこんな方のお役に立てると思います。

  • Web制作に使える補助金があることは知っているけど、ちゃんと理解はできていない
  • クライアントさんから補助金の話題がでたことあるが、理解が追いついていない
  • 補助金についてどうやって知識をつければいいかわからない

 

補助金って、難しいイメージがあってなかなか前向きになれないですよね。

私も「補助金ってなんとなく大事そう…」と思ってから実際に重い腰を上げて理解するまで時間がかかりました。

 

でも、補助金について理解を深めるとこんなメリットがあります。

  • Web制作の単価が上がる
  • クライアントさんからの信頼が増える

 

具体的な単価としては、20万円以上を想定しています。

このくらいの予算を検討しているエンドクライアントさんだと、補助金の話題は結構な確率で出てきます。

 

また、補助金についてはクライアントさん自身も理解しきれていない事が多いです。

なので、正しい手順や申請のポイントをご案内しつつ、補助金申請の苦労をねぎらってさしあげる事で、信頼関係も深まります。

 

この記事では、Web制作が知っておくべき補助金を紹介しつつ、補助金の知識ゼロからクライアントさんの補助金申請サポートができるレベルになるためのロードマップをご紹介します。

半日あれば【基礎編】の内容を理解できるかと思いますので、この知識が必要になったタイミングでぜひチェックしてみてください。

 

それでは早速、解説していきます。

 

フリーランスWeb制作者が知っておくべき補助金は?【結論:小規模事業者持続化補助金】

フリーランスWeb制作者が知っておくべき補助金は?【結論:小規模事業者持続化補助金】

 

世の中には様々な補助金があります。

その中で、Web制作に使える代表的な補助金が「小規模事業者持続化補助金」と「IT導入補助金」です。

 

「IT導入補助金」の対象となるWeb制作については個人のフリーランスに仕事が回ってくる規模のものではないので、結論「小規模事業者持続化補助金」を徹底的におさえておけばOKです!

 

小規模事業者持続化補助金とは?

小規模事業者持続化補助金は、日本商工会議所全国商工会連合会が一体となって実施している補助金制度です。

地道な販路開拓や生産性向上などの取り組みを行う事業者を支援するために、経費の一部を補助してくれます。

 

小規模事業者持続化補助金についての詳細は、こちらの記事をご覧ください。

 

とにかく綺麗でわかりやすいです!

私がわざわざ解説するまでもないので、拝借いたしました。

 

この記事を読み終わった後に、ぜひじっくりとご覧ください。

 

商工会議所?商工会?

事業を営んでいる市町村は、商工会議所商工会のどちらかが管轄地域となっています。

商工会議所がある地域に商工会はありませんし、商工会のある地域に商工会議所はありません。

 

そのため、補助金を申請する窓口がどちらにあたるのか、まずは把握する必要があります。

参照する公的ページ、必要書類のダウンロード箇所、問い合わせ先などが変わってきますので、必ずはじめに確認しましょう。

 

確認方法はこちら

 

それぞれの公式HPはこちら

 

商工会議所と商工会の違いをしっかり確認しておきたい方は、こちらの記事をご参照ください。

 

補助金について理解を深めるロードマップ【基礎編】

補助金について理解を深める【基礎編】

 

ここからは、補助金の知識ゼロからクライアントさんの補助金申請サポートができるようになるまでのロードマップ的なものをご紹介します。

大事なことは、概要をざっと把握して、詳細はいつでも検索できる状態にしておくことです。

 

持続化補助金の理解のためには、以下の手順がおすすめです。【所要時間:半日】

  • 持続化補助金に関するブログ記事を読んで概要を理解する
  • 申請に関するQ&A(持続化補助金の手引き)を読んで理解を深める
  • 公募要領にある重要事項と目次を読んで、必要な本文を参照する

 

ブログ記事・持続化補助金の手引き・公募要領が補助金理解のための3種の神器です。

 

以下でそれぞれ詳しく解説します。

 

①ブログ記事を読む

こちらは先ほどご紹介した記事のことです。

 

他の記事を読み漁るより、この記事を何度も読み返した方がいいと思います。

私もめちゃめちゃお世話になり、もちろんブックマークしています。

 

「小規模事業者持続化補助金でホームページを作成する方法」だけでOK

こちらの記事では、ホームページ作成で使える補助金・助成金として3種類紹介されています。

余裕があれば、もちろん最後まで目を通すことがおすすめですが、持続化補助金のところを押さえておけば最低限はOKです。

 

②持続化補助金の手引きを読む

ここからがいよいよ公的な文書です。

とはいえ、これはかなりわかりやすい資料なので、気負わずに大丈夫です。

 

①でブログ記事を何度か読んでいれば、さくっと目を通せると思います。

この「持続化補助金の手引き」と、この後ご紹介する「公募要領」はすぐに読み返せるように保管しておきましょう。

 

不明点があれば公的な文書を頼ること

補助金申請についての不明点は公的な文書の中で検索することが大切です。

公的な文書はボリュームもあり難しそうで抵抗感があると思いますが、言い換えれば、そこに書かれている内容が全てです。

 

「不明点はググる」のではなく、補助金申請に関しては公的な文書から答えを探すべきことを覚えておいてください!

 

③公募要領を読む

ここが、最重要かつ最難関です。

公募要領は約90ページあるので、PDFを開いた瞬間に拒否反応がでると思います。笑

 

 

ただ、ここで諦めないでほしいです!

もうこの時点で、情報たっぷりのブログ記事持続化補助金の手引きを読んでいるので、かなりの知識レベルになっています。

そのため、全く知らない情報を90ページ読むわけではないので、90ページの構成を読み解き、必要な情報にいつでもリーチできる状態を作るだけで大丈夫なのです。

 

最優先でおさえておくべき箇所

こちら、以下の通りです。

  • 重要説明事項(申請にあたっての注意点)
  • 計画書の様式(一般型)
  • 本事業(一般型)について

 

公募要領の約90ページのうち、前半の約60ページ程度を抑えればまずはOKです。

加えて、計画書の様式の中には一般的には不要な書類もいくつかあるので、情報を精査していきましょう。

本文も端から端まで全文を読む必要はないので、目次と見出しを読みつつ、必要そうな箇所を重点的に読めばだんだん理解が深まってきます。

 

ここまでご紹介した①〜③まですべて目を通したとしても、半日あれば十分です。

 

補助金は難しい、書類がたくさんあって面倒、と思われる方は多いと思います。

しかし、大半の人がそう思っているということは、ここを理解すれば上位層です◎

 

クライアントさんにも私たちWeb制作者にもありがたい補助金を、有効に活用できるようにチャレンジしてみましょう!

 

補助金について理解を深めるロードマップ【実践編】

補助金について理解を深める【実践編】

 

インプットする情報は、ご紹介した3種の神器があれば十分です。

ここまで理解していれば、クライアントさんとの会話で補助金の話題が出たときも焦ることはなくなると思います。

 

ですが、やはりインプットだけでは自信はつかないので、ぜひ【実践編】まで進むことをおすすめします。

 

身近な個人事業主の補助金申請を手伝ってみる

もし家族や友人に個人事業主がいれば、補助金申請サポートをしてみましょう。

これができると、「理解しているつもりの人」から「理解しつつ教えられる人」にレベルアップできます!

 

開業届を出して自分で申請してみる

もし身近に個人事業主がいなくでも、ご安心ください。

自分がフリーランスとして開業届を出していれば、自分自身で補助金を申請して経験を積む事ができます。

 

必要書類を揃え、実際に書いてみないとわからない大変さや疑問を感じると思います。

チャレンジしてみる価値はあります。

 

フリーランスWeb制作者が知っておくべき補助金活用の注意点は?

リーランスWeb制作者が知っておきべき補助金活用の注意点は?

 

私が小規模事業者持続化補助金に関して勉強して、実際に申請した経験をもとに、注意点を解説します。

 

申請から補助金受け取りまでの流れ

補助金申請から補助金受取までには長い道のりがありますが、正しいWeb制作受注のタイミンングは補助金申請の採択が決まった後となります。

採択決定前にWeb制作を受注して制作開始してまうと補助金の対象外となってしまいますので、ご注意ください。

 

補助金の受け取り(報告時)に必要な書類

報告時に発注・納品関係の書類が揃っていないと、最終的に補助金が支払われないケースもあります。

管轄によって案内が若干違うかもしれませんが、Web制作者として一般的にご案内しておくべき書類は「見積書」「請求書」「納品書」「領収書」の4点です。

ちょっと種類が多いので、私が使用している便利ツールをご紹介します。

 

会計freeeは日々の経費管理から確定申告時も便利なのでお世話になっています。

一度「見積書」を作成すればボタン1つで「請求書」も「納品書」も発行できるため、事務作業も軽減でき、お客様に書類を漏れなくご案内もできます。

 

イーレシートはWeb上で領収書の発行・管理が無料でできる便利ツールです。

わざわざ紙で発行して郵送する必要もなく、通常なら収入印紙が必要な5万円以上の金額でも収入印紙不要というのがありがたいです。

 

どちらもフリーランスには必須ツールなので、事務作業とコスト削減のためにご利用をおすすめします。

 

補助対象事業と補助対象経費

ここも正しい理解が必要です。

対象になるものと対象にならないものを公募要領でしっかりと把握しておきましょう。

 

とはいえ、書類を読んでもわからないことも出てくると思います。

その際は管轄の商工会議所・商工会に電話で問い合わせることもできますので、ご安心ください!

 

まずは自力で情報を読み解き、判断が難しかったら相談してみましょう。

 

補助対象経費に関する注意点

Web制作は補助対象経費のなかの「広報費」として申請しますが、ここに関する注意点です。

 

以下、公募要領からの抜粋です。

※補助事業計画に基づく商品・サービスの広報を目的としたものが補助対象であり、単なる会社のPRや営業活動に活用される広報費は、補助対象となりません。(商品・サービス の名称も宣伝文句も付記されていないものは補助対象となりません。)

 

単純に「ホームページを作ります」「ホームページをリニューアルします」で申請すると、申請が通らない可能性が高いです。

あくまで事業拡大のために何か新商品・新サービスを企画していて、その告知ツールとしてホームページ・ランディングページを使いますという背景が必要です。

 

ここはお客様も理解をしていない場合が多いので、もし申請前の段階であればアドバイス差し上げたほうがいいところです。

 

補助金申請の代行や手数料の請求には注意

以下、募集要項にある注意文言です。

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者自らが自社の経営を見つめ直し、経営計画を作成した上で行 う販路開拓の取組を支援するものです。外部のアドバイスを受けること自体は問題有りませんが、上記主旨に沿わない申請は採択の対象となりませんのでご注意ください。なお、成功報酬等と称される費用、申請書作成セミナーと称される費用や補助金申請等にかかる経費に関しては補助対象外です。

 

例えば、見積書や請求書の中に「補助金申請代行費」「補助金申請成功報酬」という文言を記載してしまうと、採択の対象から外されてしまう可能性があります。

 

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者自らが自社の経営を見つめ直し、経営計画を作成した上で行う販路開拓の取組を支援するものです。

この補助金の趣旨を私たちWeb制作者も正しく理解し、補助金の趣旨に沿った活用をご案内する必要があります。

 

まとめ

まとめ

 

むずかしいテーマでしたが、ここまでご覧いただきありがとうございました。

この記事が「頑張って補助金を理解してお客様にご案内できるようになりたい!」という方々のお役に立てれば幸いです。

 

今回はWeb制作向けの記事でしたが、クライアントさんにはこちらの記事をご紹介いただけるとスムーズかと思います。

【2021年】小規模事業者持続化補助金の申請手順を徹底解説

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ぜひクライアントさんと一緒に、補助金を勝ち取ってください!

 

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